令和5年6月27日(和歌山市梶取)
今月2日にあったゲリラ豪雨で台所天井に雨染みが出来ていたというご相談でした。これまで染みは見覚えがないということでしたので、瓦が割れるなどといった表面上の問題ではなく、今回の雨の降り方によって雨漏れしたのではないかと推測しました。
1階の屋根に上がってみると地瓦に割れたものや大きくずれている箇所はやはり見受けられませんでした。
そこで雨漏り散水調査を計画し、雨漏れしているポイントに近い下屋の棟部分を中心に散水で雨漏れを再現して確認することにしました。
棟のどこから雨が入ることで、現在付いている1階台所の染み部分に水が落ちてくるのかをチェックする必要がありますので、瓦を一つずつ水が浸入するのかどうか確かめていきました。
そうすると散水時間20分を経過してから染みと同じ箇所に赤外線カメラで水分の反応を確認できたポイントがありました。写真の左が散水前で、右が散水してインターバル経過後です。くっきりと紫色で反応が出てきました。
細かくこのピンポイント箇所が雨漏れの原因であると特定できましたので、その後予算に応じた雨漏れ修繕工事の提案に移らせて頂きました。
実は2018年の台風で大屋根の瓦が部分的に飛んでしまい、探した屋根業者に大屋根を修理してもらっていました。
その際の出費が大きかったこともあり、今回はなるべく費用を抑えた工事にしたいとのことでした。
そのため北面の下屋ということなど様々な要因を踏まえた上で、今回の雨漏り原因となった場所付近に絞って屋根の修繕を行いました。(和歌山市梶取にて)