令和5年5月8日から25日(和歌山市井ノ口)
築年数もかなり経っており、かつ増築した部分以外は20年以上前に外壁塗装してから手を付けていないということでした。モルタルの外壁には大小ひび割れが多数あり、ひさしなど鉄部にはサビが進行しているのが見られました。
お客様が年齢を考慮し、きちんと10年持って安心して住める塗装工事をしてほしいとのご要望でしたので、耐久性が15年や20年もあるような仕上げ塗料ではなく、スタンダードな遮熱シリコン塗料を用いて外壁塗装をすることにしました。
まずひび割れですが、見落とさないよう印を付けていき下地処理に注力する必要がありますので、幾つかの段階を分けて、ひび割れの幅に対応した対策を順に講じていくことにしました。
細い髪の毛のようなひび割れにはエポキシ樹脂のプライマーを浸透させ、2回目に樹脂モルタルにして模様を消さないように埋めていきました。
大きなひび割れにはプライマーの浸透にプラスして、シーリング材と弾性下地材を用いて修繕し、テクスチャーも工程途中で戻しながら塗装していきました。
また今回もう一つのポイントとして、傷んだ木部の枠と雨戸の改修があります。長い年月を経た木部はスカスカな状態で反りが大きくなり、雨戸の開閉がしにくくなっていました。
戸袋の収まりの関係上、アルミの雨戸を付けるとなると外壁を取り除く大きな工事になるため木材での改修を選択しました。
新しく交換した木材は木部専用塗料を用いて、回数を進めるに当たって配合を変えていきながら3回塗りでしっかりと浸透させて茶色になるようにしました。
最後に洗濯干し場として使っているテラス部分を施工し、木桟を付け加えて補強しながら屋根と壁の波板をクリアーのエンボスタイプで張り替えて完成しました。
テレビ等の配線もまとめて固定し、すっきりとした印象となるように心掛けて工事を終えました。(和歌山市井ノ口にて)