令和4年8月29日から9月15日(和歌山市岩橋)
新築時に使われていた屋根材がニチハのパミールという材料で、塗装ではなくカバー工法を採用する必要があるということが分かりご連絡下さいました。塗装と比べるとカバー工法は費用が高くなるため、外壁の塗り替えと合わせて考えていた予算内に収めてほしいというご依頼でした。
外壁に関してはサイディング表面の傷みに加えて、特にコーナー部分の劣化が進んでいました。雨が当たり素地が削られ始めている状態でした。
加えてシーリングは日の良く当たる面を中心に、中のジョイナーが見え始めている箇所が多数ありました。
外壁ではまずボロボロになったシーリングを撤去し、窓周りや入り隅なども含めて新しく打ち替えを行いました。バックアップ材もシーリングの厚みを確認しながら隙間なく入れるように施工を進めました。
傷んだコーナーについてはエポキシ下塗り材を何度も塗り重ねて素地を補強してから、パテ処理で削れた部分を埋め戻していきました。
竪樋は後ろ側にある目地の打ち替えのため一旦外しましたので、金具も外してさび処理を行い、外壁を塗り易い状態で塗れるように段取りしました。また戸袋も留め具を外せたためローラーできれいに塗装出来るようになりました。
塗料は金額を抑えつつ対候性もある1液の水性フッソを使用し、日当たりも考えて遮熱タイプとしました。
色は新築時と似たベージュ系とし、木目調のサイディング柄に合うよう、全艶ではなく3分艶で仕上げました。
外壁を塗り終えてから、配管のバンドがさびが進行していたため交換し、エアコンは復旧の際に穴のパテを弾力のある新しいものにして当てはめ、外側のシーリングと雨漏り対策も2重にするようにしました。照明やポストも外したついでに塗装してから復旧し、基礎の塗装をして完成となりました。
非常に強いと言われた台風が週末に近づいてくる前に足場を解体することが出来て良かったと安心しました。(和歌山市岩橋にて)