20年以上に渡って、年に1回程度の雨漏りが続いており、これまでにも建てたハウスメーカーに2度見てもらったが原因究明には至っていないとのことでした。
2階サッシに雨漏りし、漏れる時はポタポタと落ちるほどの量になっているようです。よってこれまでの施工はサッシ周りに集中して行われていました。
また他にも1階天井(下屋の部分)、2階部屋の角、と合計3か所の雨漏りが有りました。
散水調査日:令和3年9月9日(木)(和歌山市西蔵前丁)
今回は隣地が駐車場で何日も足場を立てることが難しく、こちらの敷地内に足場の距離を取れなかったため、駐車場のご協力を頂いて梯子作業で散水調査を行いました。
2階サッシ周りももちろん行いましたが漏水は有りませんでした。そのためより上側にある換気口や金具周り、屋根端部などを調査の範囲として含めて対応しました。加えて屋根裏に上がることが出来ましたので、散水と屋根裏の確認を同時並行で進めて、漏水箇所を絞り込むように調査していきました。
その結果、2か所から漏水することが分かり、赤外線カメラにてサッシ枠に浸入水を確認することが出来ました。
1階屋根下の部屋天井からの雨漏りは、こちらも雨が強い1年に1,2回くらいとのことでしたが、漏れるとすぐ分かるようにテッシュを当てていたようです。
この箇所は下屋の板金部分が原因で、赤外線カメラで確認するまでもなく、そこに水を当てるとわずか5秒で下に水が落ちてきました。
もう1箇所の2階の角は、梯子が掛かりにくい部分で且つ1つ目と同じ事例で屋根裏から確認できましたので、散水調査は省力して修繕工事のみとしました。
後日、散水調査の結果に基づき、屋根裏から確認できた箇所などをシーリングにて施工しました。
ひとまずシーリングでの対応としましたが、結果を踏まえて次回の塗り替え工事の際の足場がある時に、板金施工を行って、確実に雨漏りが止まるように処置したいと考えております。(和歌山市西蔵前丁にて)