令和3年2月5日から20日(和歌山市紀三井寺)
パッとサイデリアという既存の外壁の上に金属サイディングを張ったのが20年以上前とのことでした。特に西面が開けた畑のため、日当たりが非常に良く、手で触ると色粉がべっとりと付くチョーキングが激しく進んでいました。
気づいた点として外壁サイディングを張る際に、ジョイント部分にシリコンシーリングが使われており、塗料がくっ付かないシーリングのため、適切な下地処理を行って塗装を進める必要がありました。
屋根も屋根材の継ぎ目にシリコンシーリングが何故か?施工されており、こちらも対策が必要でした。まだ築年数が浅かった頃に、訪問業者に勧められるがまま工事してもらったそうです。
まず「シリコンカバー」という塗料がくっつくようにするバインダーを外壁も屋根も、シリコンシーリングが打たれている所にはすべて重ねていきました。ジョイントと言っても意外とたくさんあり、2日掛かりとなりましたが、必要な施工ですので念入りに行いました。
外壁はその後チョーキング対策としてシンナー拭きを全体に行ってから、通常のケレンを済ませてさび止め、そして色の施工へと移っていきました。
屋根の方は板金の一部が腐食が進んでいましたので、こちらはさび止めでは対応できないと判断し、交換作業を行いました。
また2階軒天に台風時によるものか穴が開いてしまっていたため、足場を組み立てて現状が近くで確認できてから火災保険申請を行うようにしました。
雨が入らない所だったのでこれまで気づかなくてもまだ幸いでしたが、今回足場を用いてその部分はケイカル板1枚を張り替えて、テクスチャーを戻して復旧しました。
付帯部では、竪樋が外壁沿いに長く通っている箇所があったため、その範囲は調和を考えて外壁色で塗装するようにしました。
隣家が近くて狭い面があり、足場の組み立てと解体の際は慎重に周りを傷つけないように注意しましたが、ちょうどお隣もその面で施工したかった大工工事があり、足場を使って作業して頂くことができました。ご迷惑をお掛けするばかりでなく、お役に立てて良かったです。(和歌山市紀三井寺にて)