令和3年1月12日から30日(和歌山市梶取)
築20年以上となり、シーリングが所によってはほぼ無くなってしまっている状況で雨が入らないか心配だということでした。劣化を通り過ぎて風雨により落ちてしまっている目地や窓周りがいくつも見られました。幸いサイディングボードへ水がさほど染みている様子がなかったため、きちんとシーリングを打ち直して屋根と壁を塗装することにしました。
まずは高圧洗浄する前に水が壁内に入らないようシーリングから始めました。きれいに古いものを取り除いてから、バックアップなど三面接着を防ぐ処置をした後、ボリュームがあった方がいい箇所はこれまでより少し太めに仕上げていきました。
またシーリングを施工する段階から干渉する照明器具や物干しなど取り外し、隠れている部分も充填するようにし、外したついでに塗装をし直しておくことにしました。
屋根はセメント瓦ですが、一見劣化があまりしていないように見えてポツポツとセメント地が露出してしまっている部分がありましたので、その部分を補修で先行して下塗りを行い、乾いてから全体をもう一度下塗りをすることで均一に色が出るように注意しました。
外壁は多彩模様の仕上げになりましたので、吹き付け施工の際に風が少なく、且つ近隣への飛散に気を付け、車が止まっていない時間帯にさせてもらうようにしました。珍しい抹茶のようなグリーンの色合いでしたので、塗布量の加減を確認しながら模様がしっかりと出つつ垂れないように注意しました。
屋根と外壁が仕上がってから、雨戸などの付帯部も塗装を進めていき、シャッター部分はさび処理をしてからブラックの艶調整したものを機械吹きで仕上げました。
樋などは模様の付いた外壁を汚さないよう養生しながら塗装するように気を配りました。
またバルコニーのテラス屋根がかなり傷んで色あせていましたので、台風時を考え2階ということもあり、外したついでに新調しました。中桟も抜け落ちていましたので、補強して止め直してからポリカ板を張りました。
最後に塗り上げた物干し器具などを取り付けて、基礎をクリアー塗装して完了することができました。(和歌山市梶取にて)