令和2年11月18日から12月4日(和歌山市六十谷)
前回の塗り替えで「半永久長持ちします」と言われたのに、外壁がホロホロになって砂のように落ちて下に堆積してくる・・とお問合せ下さいました。外壁表面のクリアー層が無くなって吹き付けた塗材が荒れている状況でした。
下塗りをしっかりと染み込ませて外壁全体を固めてから色を付けていくことや、今回こそは長持ちする塗料で塗り替えたいとのご要望でしたので、無機塗料で外壁はもちろん、屋根も塗装することになりました。またアンテナや不要なケーブル線などごちゃごちゃして外壁に付いていましたので、きれいに塗り替えた後は必要なものだけ残すことにしました。
まず洗浄前に外壁目地にひび割れが多数見られたため、シーリング工事を行って水の浸入を防ぐようにしました。その後よく乾燥期間を置いてからシーラー(下塗り)を塗装していきました。
また外壁には塗料が付かないシリコンシーリングがあちこち有りましたので部分により撤去する所と、上にカバーを重ねる所に分けて対応しました。
屋根はソーラーパネルが乗っていましたので、洗浄時から養生して性能を損ねることがないように注意しながら塗装も進めていきました。
1階屋根の上にはエアコン室外機を乗せたキッチャーが2台あり、非常にさびが進んだ状態でしたので、これは錆止め塗装をするのではなく、新品に交換で対応することにしました。
またバルコニー外側の樋受けに流すドレン部分が錆びて腐食が進んでいましたので、これも板金で成形して新しく取り付け、バルコニーからの排水がスムーズにできるようにしました。
外壁は下塗りをたっぷりと複数回にわたって染み込ませ、100キロを超えるシーラーを使って固めた後、ようやく中塗りからベリーのような色で仕上げていきました。中塗りのシリコンや上塗りの無機も規定量より多く必要な外壁でしたが、ケチらずに塗布量に気を付けつつしっかりと塗り上げるように意識しました。
1階の屋根が仕上がってから竪樋(縦方向の樋)を屋根に固定して台風対策も行い、配線やエアコンホースをバンド止めし、基礎を塗装して完成することができました。(和歌山市六十谷にて)