令和2年3月3日から3月24日(和歌山市西ノ庄)
築15年を経過し屋根の痛みが気になるとのことでした。他には縦樋の割れが1か所あり、軒天井の換気口にさびが発生してきていました。
屋根はコケの付き具合も進んでおり、洗浄するとよく分かりましたが、とりわけ南面の反りが激しく気を付けて歩かないと割れを増やしてしまうような状態でした。(写真にあるように大きいところでは1センチ以上でした)
塗装の仕上げ色は、現状に近いものを再現する形で決定し、無機塗料で塗り替えることになりました。
屋根はまず透明の下塗りから始めて、2回目で白色のシーラーを用い遮熱に配慮するようにしました。また元々の材質の強度も関連していると思いますが、劣化が割と進んでいる北面を除く3面の屋根は上塗りを通常より1回プラスして塗装するようにして仕上げました。
割れた部分は「タスマジック」と呼ばれるこの屋根材用の補修液を使って修正していき、その後は目印を打ちながらそこを踏むことがないように注意しつつ塗装するようにしました。
加えて屋根を塗る際には、軒樋の中を屋根の塗料で汚さないように養生してきれいに保つよう注意しながら塗り替えていき、屋根に乗っているアンテナの馬はさびが出ていましたので新しいものに交換してワイヤー張り直しも行いました。
外壁はリシンと呼ばれる模様が吹き付けられていましたので、シーリングで補修した箇所には同じリシンを付けて整えました。
換気フード周りなどシリコンシーリングが施工されている箇所には塗料がはじかないように専用のパテを塗ってから塗装を進めていきました。
2階部分の塗装が終わってから、下屋の足場を取り除いて1階の屋根の塗装へと移っていき、屋根に乗っていた室外機や縦樋を乾燥後に戻して順番に仕上げました。
シャッターボックスなど付帯部の塗装を行い、タイル面のクリアー塗装、ポストが設置されている塀の塗装などを済ませて完了することができました。(和歌山市西ノ庄にて)